東京ヤクルト 山田哲人選手の覚醒に寄与したトスバッティングの有効性

東京ヤクルト 山田哲人選手の覚醒に寄与したトスバッティングの有効性

posted by: wasedarikiya date: 11月 23, 2014 category: 体幹トレーニング方法, 野球 comments: 0

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プロ野球最多安打数193をマークした山田哲人選手

今回は2014年の日本プロ野球界に新たな記録を刻んだ東京ヤクルトの山田哲人選手のバッティングに注目します。

昨年まで無名であった山田哲人選手の今季の成績は打率.324、打点89、本塁打29本という素晴らしいものでした。そして山田哲人選手が打ち立てた凄い新記録は右打者のプロ野球最多安打数193をマークしたことです。

そして、山田哲人選手が以下のyoutubeの中のインタビューで10種類以上あるトスバッティングに秘訣があることを述べていました。18分以上あるムービーですが、非常に解り易い内容です。バッティングが上達したい選手や指導者は見た方が良いでしょう。

 

 

このムービーだけの要点は以下のとおり、

昨年と今年のバッティング成績の変化

1)ホームラン数

(昨年)ホームラン数3本→(今年)29本

2)アウトコースの打率

(昨年).243→.287

3)2ストライクからのヒット率

(昨年).256→.292

 

ムービー以外でnpb.or.jpを検索すると

4)四球も74と結構多い。→出塁率も.403と高い。

という事も見られます。

上記1)〜3)に対応するトスバッティングの方法

1)のホームラン量産のトスバッティング練習方法の一つに、バットを身体の中心でクロスさせてから打つ方法を説明していました。

これを山田哲人選手が身体の中心で力が一番入ると説明しておりましたが、

「体幹の軸の中心にボールを引き付けることで、打つポイントが近づき、力の伝達の効率が高まるのでしょう。」

バランスボールに座って、トスバッティングを行なっているシーンも出てきますが、球の形をしたバランスボールに座ってバットを振るということは、「体幹を安定させて、体軸をしっかりと意識してバットを振らないとバランスを崩してしまう。つまり、上記に記載した体幹の軸の中心にボールを引き付けるフォーム」を修得する練習方法ですね。

2)のアウトコースの打率の向上ですが、アウトコースのボールをトスバッティングで強い打球を打ち込む練習をしたとインタビューで答えておりました。ここは詳しく説明がない状態でしたが、①の練習があってのアウトコース攻略だと個人的には感じております。「体幹の軸の中心にボールを引き付ける」技術が「左肩が開くことを防ぐことでバットを押し込む感覚で、ライト方向へ打ち返せる変化」を与えているのだと思います。

 

今季2014の首位打者である阪神タイガースのマートン選手の練習もyoutubeにあります。

 

 

同じようにアウトコースを練習しているムービーですが、1球目は右腕だけで打っています。かなり引き付けたポイントを右腕で押し込んでいる感じです。体幹の軸の中心で打撃練習することはかなり有効ですね。

3)の2ストライクからの打率向上の秘訣に関しては、真横から速い球のトスバッティングの練習が効果あったと説明がありました。これに関しては差し込まれるボールを反射的に打ち返す神経系のトレーニングであり、真横ということは結果的には①にある「体幹の軸の中心にボールを引き付ける」技術に集約されてくると思います。

 

バッティングの簡単なフェーズとしては、テイクバックから踏み込みがあり、そこからスイングが始まっていきます。踏み込んだ脚の股関節が常に同じリズムで体幹を安定させて、上体のパワーある回転を生み出さないといけません。ボールを引き付けるタイミングでテイクバックした前脚の股関節が外転していき、地面に足が接地した瞬間に身体が水平回旋を始めます。股関節の外転や重心を支えるためには中臀筋を中心に臀筋群が発達していないといけません。

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バッティングだけでなく、ピッチング、ディフェンスでも中臀筋は野球では必須な筋肉です。

是非、使ってみてください!!

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