「体幹を鍛える」トレーニングの先があります!!
最近、私個人のFacebookで繋がっているトップアスリートの方やトレーナーの方が、「パフォーマンスの向上」や「強い選手」についての自分なりの意見を掲載しているページを度々見かけます。
- 強い選手はフィジカルトレーニングが要らないのか?
- フィジカルトレーニングはスポーツにどのように作用するのか?
など様々な議論や意見を目にする中で、個人個人の考え方の温度差を感じます。
本来はこの記事(その2)はSFPトレーナーの方の限定グループページに配信するように予定していたのですが、いろいろな意見を読むうちに、少しでもフィジカルトレーニングの重要性をトレーナー目線だけでなく、アスリートの目線としても考えることが大切であると思い、ブログってしまいました。
体幹を鍛える重要性に関しては、前回のブログ(その1)を読んでみて下さい。
前回のブログ: 体幹を鍛える – STROOPSを勧める理由(その1)
ただその先に(その2)がある訳です。
個人的に考えるトレーナーやコーチの理想的な形
今回のトップ画像を一つのスライドとして参考に見て欲しいのですが、僕自身が考えるトレーナーやコーチの理想的な形があります。
- 自分自身がそのスポーツである程度動く、動ける = 経験者
- 経験者であるので動作に関する知識が豊富
結果的に、競技の特異的な身体感覚をトレーナー自身がある程度把握している状況を表しています。
そこにトレーナーやコーチの本業であるスキル(◼︎部分)が加わることで、「アスリートの目線」で指導できるようになってくると思います。
ただ、アメリカのMLBでは、現役時代にマイナーリーグでしかプレイしていなかった監督が半数位を占めているということで、リーダーシップという人間性も関与しているような感じがしており、一部のスキルに固執しないプロフェッショナルな能力が必要とされてくると思います。
これは各種スポーツに関するコーチやトレーナーの理想であり、ひとつの形に過ぎないので、もちろん皆さんの理想が他にも多くあることは理解しております。トレーナーも様々な競技の選手を自分が経験ない状況で見ていくうちに、自分の大切なキャリアへと繋げていけますので、あくまでも一つの形として捉えて欲しいと思います。
アスリートとトレーナーの間にある見えない障壁を打破するSTROOPS
アスリートは最終目標に「パフォーマンス向上」を掲げるはずです。
体幹を鍛え、一生懸命フィジカルを強くして、パフォーマンスに繋がらない・・・。
そう、ただ単に体幹を鍛えるだけでは競技力は上がらないのだという答えです。
つまり、アスリートが体幹を鍛えることを必要としないとか、フィジカルトレーニングは必要無いという根源は、その競技における瞬間的な身体動作、例えば「瞬間的な状況判断力」も存在すること。ここにトレーナーとアスリートの間に「見えない障壁」があるのです。ですから、競技を経験したトレーナーの方が有利だと思います。
バスケットなら、どこにパスのルートがあるのかを、自分だけでなく味方や相手などが動いている中で「瞬時にパスルートを判断して、適正なスピードでボールをスローイングする」という正確な身体動作が必要です。
しかし、感覚には個人差も多く存在するので、ここまではコーチやトレーナーが教えることはなかなか難しく、選手個人の感覚として反復練習や実戦での試行と改良で徐々に完成させていく必要がある訳です。
でも、STROOPSを使ってスポーツ動作に近い体幹トレーニングやアジリティートレーニングを行うことで、他のトレーニングよりもこのバリアー(障壁)も崩せる可能性があるという確信からSTROOPSを皆さんにお薦めします。
あとトレーナーが重要視した方が良いと思うスキルに「ヒアリング」を挙げたいと思います。つまりは「コミュニケーション能力」です。マネージメントの世界ではコンサルタント専門のプロフェッショナルが存在しますが、トレーナーやコーチもアスリートへ常に問いかけや相談をしながら、進捗させていく方が良いと思います。
トップトレーナーなら体幹と四肢の連動の重要性を知っている(プロフェショナルトレーナー中村豊氏の記事)
非常に良い雑誌記事を見つけました!!Number Do vol.19 2015の36ページに掲載ある中村豊トレーナーの記事です。
テニスの錦織圭選手やシャラポワ選手のフィジカルトレーナーで、体幹トレーニングを特集していますが、中村豊トレーナーがおっしゃっていることは「体幹で重要なのは“連動”です」ということを強調しています。ぜひ、読んでみてください!!
さすが世界のトップアスリートを指導してきたトレーナー。アスリートからも結果が求められる世界。経験が豊富なのでしょう。日本では、体幹と四肢との連動が重要であることは、残念ながら、まだあまり認識がありません。米国を中心とするフィジカルトレーニング業界では、もはや当たり前になってきています。STROOPSは、まさにこの課題を打破するためのトレーニングメソッドでありツールですが、このコンセプトが世界のトップアスリート、トップトレーナーの中で認識すべき重要なポイントであることをご理解いただけると思います。
この記事の中で、「体幹を鍛える+肩甲帯の柔軟性強化」など、常に体幹を鍛えるプログラムの中に「意識化」できるメニューが数個だけですが掲載されています。あの短かい記事の中で、考え方が深いことが伝わってきたので、中村豊トレーナーに学んでみたいと思いますね。
STROOPSも例えばですが、以下のようなサイドランジに常に体幹を意識しながら動作するプログラムを落とし込むことが可能です。
これはSTROOPSのスラスティクスというチューブを故意に4本束て、どの位の強度があるかを実感してもらっているところですが、「体幹を鍛える+股関節の外転・屈曲」を組み合わせてワークアウトしています。
サッカーやバスケットボールのような、常にディフェンスと競り合うコンタクトスポーツでは、外部からのプレッシャーの中で身体が連動するパフォーマンスが必要です。こうしたことを考えると、想定以上のプレッシャー強度の中でトレーニングすることも重要になりそうです。
繰り返しになりますが、STROOPSを使ってスポーツ動作に近い体幹トレーニングやアジリティートレーニングを行うことで、他のトレーニングよりもこのバリアー(障壁)も崩せる可能性がある・・・。
ぜひ、使ってみてほしいトレーニングツールです。
Change the value of Sports… STROOPS!!
アスリートのフィジカルトレーニングとパフォーマンス向上に関する情報を集約した、CNC MAGにて、STROOPSを活用した体幹トレーニングや運動連鎖について高度な知識、How Toを掲載しています!ので、本記事に関連する情報を深く知りたい方は、是非ともご参照ください!